【不動産の現場から vol.2】空室は“工夫”で埋める!〜リフォーム現場の裏話と成功事例〜

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2025年11月24日

【不動産の現場から vol.2】空室は“工夫”で埋める!〜リフォーム現場の裏話と成功事例〜


不動産業界に40年以上いると、いろんな現場に立ち会ってきました。
中でも、最近ご相談が多いのが「空室対策」。
オーナー様から「なかなか決まらないんだよねぇ」という声を聞くたびに、私はこう言います。
「ほんの少しの工夫で、見違えるように変わりますよ」と。


 
 
 

実際にあった事例をひとつご紹介します。

ある築30年以上のアパート。駅からも徒歩15分と、立地は正直“まあまあ”。数部屋が半年以上空室で、オーナー様も半ば諦めかけていました。
現地を見て最初に思ったのは、「悪くはない。でも、“選ばれる理由”が足りないな」ということ。
 
 

そこでご提案したのが、“ターゲット層に特化した内装リフォーム”。
この物件の周辺には専門学校が多く、20代の女性が多く住んでいるエリア。
ならば、と以下のようなリフォームを実施しました:

  • 壁紙を白から淡いグレージュ系に変更(温かみとトレンド感)

  • 古びた照明をダウンライトに変更(スッキリとした印象に)

  • 洗濯機置場を室内に移設(女性が重視するポイント)

  • 空室の一室を“モデルルーム化”して写真付きでネット掲載
     

すると、どうでしょう。
リフォーム完了からわずか2週間で、その空室はすべて埋まり、しかも家賃は1,000円アップしてもすんなり決まりました。
 
 

ここで大事なのは、「高級にすること」ではなく、「誰に向けた部屋にするかを明確にすること」。
そして、ネットに掲載する際の“写真の力”も侮れません。
リフォーム後にプロに近いレベルで写真を撮るだけでも、反応は大きく変わります。
 
 

また、別の事例では「お風呂のカビ臭が原因で内見後にキャンセル続出」というケースがありました。
特殊清掃の知識を活かし、換気扇や配管の奥まで徹底的に洗浄・消臭。
加えて、浴室内に小さな観葉植物と間接照明を取り入れたことで、「印象が全然違う!」と内見者から好評を得ました。
結果、3ヶ月空いていた部屋が即日で申込みとなりました。
 
 

リフォームといっても、大掛かりなことをしなくてもいいんです。
ポイントは、「借りる人の気持ちになって考えること」。
古さはあっても、“清潔感”と“ちょっとした心配り”があれば、十分に勝負できます。
 
 

40年この仕事をしてきて思うのは、不動産は“物件の力”+“工夫の力”で決まるということ。
これからも、現場で得たリアルな事例やアイデアを、ブログを通して発信していけたらと思っています。
 
 

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