【不動産の現場から vol.3】40年やって出会った“人”たち ~不動産は人の数だけドラマ

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2025年11月24日

【不動産の現場から vol.3】40年やって出会った“人”たち ~不動産は人の数だけドラマ



不動産の仕事を40年以上続けてきて、改めて思うのは――
「この仕事は、物を扱っているようでいて、実は“人”の仕事なんだ」ということです。
 
 札幌での法人向け社宅の仲介に始まり、土地取得、売買、仲介、リフォーム、特殊清掃に至るまで、現場を歩き続けてきましたが、印象に残っているのは、やはり“物件”より“人”との出会いなんです。

 
 たとえば、ある会社の人事担当の方とは、社宅の紹介を通じて長いお付き合いになりました。異動のたびにご相談いただき、「あなたに任せれば安心だから」と言ってもらえた時は、やはり嬉しかったですね。
 

また、ある地主さんとは土地売買の交渉で知り合い、今では世代を超えてご縁が続いています。ご家族ぐるみのお付き合いになったとき、「不動産は信頼で繋がるんだな」と感じました。
 
 

もちろん、営業マンとしては“数字”も大切です。ですが、数字以上に、「この人の力になれた」と実感できたときの方が、心に残ります。
 

逆に、厳しい現場もたくさん経験しました。価格交渉で真っ向からぶつかった買主様、なかなか話が通じなかった海外のお客様、トラブル対応で夜中に呼び出されたこともあります。それでも、誠実に、正直に、根気よく向き合えば、いつか信頼に変わる。それを身をもって学んできました。
 
 

そして何より、仲間の存在も欠かせません。同業の営業マンの中には、心から尊敬できる方々がたくさんいました。お互いにライバルでありながら、現場で知恵を出し合い、時には助け合う関係も築けました。人の動きが読めないこの業界で、信頼できる“同志”がいるというのは、本当にありがたいことです。
 
 

最近では、若い営業マンから相談を受けることも増えてきました。
「この物件、どう提案すれば決まりますか?」「お客様との関係づくりって、どうすればいいんですか?」
そんな問いに対して、私が伝えるのは「まずは話をよく聞くこと。そして、自分が住むつもりで提案すること」。その姿勢が、信頼を生み、結果につながる。結局、不動産営業とは“人を想うこと”なのかもしれません。
 
 

この仕事に携わってきた中で、本当にたくさんの“人”と出会えたこと。それが、何よりの財産です。

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